霧の街のポリフォニー

セミナー「投錨と場所─村を守る不思議な神様を訪ねる」秋田人形道祖神プロジェクト

「秋田人形道祖神プロジェクト」による京都初開催のセミナーイベント。
秋田人形道祖神についての紹介と共に、「霧の街のポリフォニー」プログラム 活動③「分有の技法」のテーマである「互いに離れつつも共にあり、経験を共有する創造実践の考察」に関連してお話しいただきます。
大きく変容していく京都・東九条を舞台に秋田のディープな文化に触れる貴重な機会となっております。

人形道祖神とは

疫病などの災いが入ってこないよう、村の入口や神社など屋外に立てられたわらや木などで作られた人形の神様。こうした民間信仰は東日本各地に分布しているが、とりわけ秋田県には多く、北部と南部の内陸を中心に約150の集落で確認できる。こうした神様はカシマサマ、ショウキサマ、ニンギョウサマといった名称で呼ばれ、民俗学者の神野善治はこれらを「人形道祖神」と命名、分類した。

セミナー

「投錨と場所─村を守る不思議な神様を訪ねる」

日時|10 月3日(日)13:30–15:00
講師|小松和彦(郷土史研究家/小松クラフトスペース店主)
宮原葉月(アートクリエイター)
会場|京都市地域・多文化交流ネットワークサロン
〒601-8006
京都市南区東九条東岩本町31 京都市地域・多文化交流ネットワークセンター内
応募締切|10月2日(土)17:00

秋田人形道祖神プロジェクト

秋田の郷土史研究家・小松和彦とアートクリエイター・宮原葉月によるユニット。2017年から県内各地の人形道祖神を取材し、『村を守る不思議な神様』(2018)、『村を守る不思議な神様2』(2019)を刊行。秋田魁新報『ハラカラ』定期連載。2019年、神楽坂・かもめブックス、代官山・蔦屋書店でブックフェアと原画展、スライドトークを開催。NHK・BSプレミアム『ニッポンぶらり鉄道旅』出演。2020年、『荒俣宏の妖怪伏魔殿展』(角川武蔵野ミュージアム)展示協力、『LONG LIFE DESIGN 2 祈りのデザイン展 -47都道府県の民藝的な現代デザイン-』(d47 MUSEUM)、『ARTS & ROUTES・あわいをたどる旅展』(秋田県立近代美術館)出展。美術大学や公立図書館などでレクチャーを行う。2021年、『村を守る不思議な神様・永久保存版』をKADOKAWAより刊行。

小松和彦

郷土史研究家。1976年、秋田市生まれ。青山学院大学文学部史学科考古学専攻卒。工芸ギャラリー・小松クラフトスペース代表。秋田県の花柳界や民間信仰を研究している。著書『秋田県の遊廓跡を歩く』(渡辺豪との共著、カストリ出版)。復刻監修『美人の秋田』(カストリ出版)。秋田魁新報電子版で『新あきたよもやま』を連載。

宮原葉月

アートクリエイター。広告ビジュアルや装画等のイラストを担当。装画の代表作は『ピンクとグレー』(加藤シゲアキ著、KADOKAWA)や『服を買うなら捨てなさい』(地曳いく子著、宝島社)等。広告では、銀座ソニービルの壁画や「LOWELL Things」(ABAHOUSE)とのコラボバッグなどを手掛ける。