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2019年10月26日

【10/27(日)13:00-開催】シンポジウム「聞こえないを聴く・見えないを視る」霧の街のアーカイブ第2回オープンレクチャー

シンポジウム「聞こえないを聴く・見えないを視る」では、鈴木昭男氏のこれまでの活動を踏まえつつ、失われていく地域の環境を新たな方法でアーカイブ化し未来へと伝える方法を検証します。

鈴木氏に加えて、カトリーヌ・グルー、奥村一郎、広瀬浩二郎、毛利悠子、砂山太一が登壇します。美学・美術史研究者のグルー氏はヨーロッパで鈴木氏のプロジェクトを多数企画し、都市・音・コミュニティの関係から記憶とアートの可能性を探求してきました。和歌山県立近代美術館学芸員の奥村氏は自然に「なげかけ」「たどり」「聞く側に回る」という鈴木氏の「感覚のレッスン」という手法に着目し、日本では初めての「点音(おとだて)」となる「点音(おとだて) in 和歌山」を企画されました。自らも全盲である文化人類学者の広瀬氏は健常者/視覚障害者という切り分けに対し、見常者(けんじょうしゃ)/触常者(しょくじょうしゃ)という区分へのシフトを促し、視覚や文字を中心に発展してきた現代を別の次元から捉え返す活動を展開されています。鈴木氏と長年の交流のあるアーティストの毛利氏は日常のささいな変化をテクノジーで変換し磁力・重力・光など目に見えず触れられない不穏な力をセンシングするインスタレーションを展開されてきました。砂山氏は建築をはじめとした芸術領域における情報性・物質性を切り口として制作・設計・企画・批評活動に加え、芸術資源の視点からデジタルアーカイブの創造的活用のためのコミュニティとエコシステムの形成に関わって来られました。鈴木氏のライブパフォーマンスに加え、上記5名によるプレゼンテーションや対話は私たちを「想像の鏡の彼岸」へと開くことになるでしょう。

プログラムディレクター
京都市立芸術大学美術学部教授
高橋悟

展覧会ページ:https://liquid-kcua.jp/projects/exhibit19/

10月27日(日)13:00-16:00(12:30開場)

第1部

パフォーマンス|

出演: 鈴木昭男(サウンドアーティスト)

第2部

オープンレクチャー|

登壇者:
奥村一郎(和歌山県立近代美術館学芸員)
カトリーヌ・グルー(美学・美術史/フランス国立建築造園高等専門家養成学校リール校教授)
広瀬浩二郎(日本宗教史・文化人類学/国立民族学博物館准教授)
毛利悠子(美術家/東京芸大講師)
砂山太一(建築家/美術研究/本学美術学部講師)

進行:
高橋悟


会場:京都国立近代美術館1階講堂
定員:100名
聴講無料(当日11時より1階インフォメーションにて整理券を配布します。定員に達し次第配布を終了します)