2026年にスタートする新たなバスケットボールリーグ、Bプレミア。
日本国内におけるプロバスケットボールの新しい頂点を目指し、Bリーグは新たな制度設計を発表しました。
この制度には、ドラフト制度や報酬規定、サラリーキャップ、外国籍選手の登録枠など、多岐にわたる重要な変更点が含まれています。
当記事では、Bプレミアの制度設計の詳細や、その意義についてなどを掘り下げます。
Bプレミアとは？
Bプレミアは、2026年にスタートするBリーグの新たなトップカテゴリーです。
このカテゴリーは、日本国内におけるプロバスケットボールの最高峰として位置付けられ、既存のBリーグB1カテゴリーよりもさらに高い水準の競技を目指します。
新しいレギュレーションが導入され、各クラブがよりプロフェッショナルな環境で競技を行うことが期待されています。
ドラフト制度の詳細
Bプレミアでは、日米の高校・大学卒業見込み者や在学中のアマチュア選手を対象にしたドラフト制度が導入されます。
主なポイントは下記の通りです。
・ウエーバー方式：前年度成績下位クラブが優先的に指名権を持つ方式で、指名人数に制限はありません。
・報酬規定：1巡目指名選手は高卒で合計4200万円（契約金2400万円、年俸600万円×3年）、大卒で5400万円（契約金3000万円、年俸800万円×3年）といった保障がなされます。
・プロ志望届：プロ野球と同様に、プロ入り希望の選手は志望届を提出する必要があります。
この制度は、日本の若手アスリートがプロとして活躍する道を切り開くものであり、特に将来性のある選手たちにとって重要な機会となります。
サラリーキャップとラグジュアリータックス制度
新しいBプレミアでは、各クラブに対してサラリーキャップ（選手報酬の上限と下限）が導入されます。
・上限8億円、下限5億円に設定されており、クラブ間の財政的公平性を維持するための重要なルールとなります。
・ラグジュアリータックス：上限を超える報酬を支払うクラブには、リーグへの追加課税が行われる「ぜいたく税」制度が導入されます。
・スター選手条項：1億5000万円を超える報酬を受け取る選手がいても、1人に限り、1億5000万円として計算する特例が適用されます。
これにより、スター選手が各クラブに所属しやすくなると同時に、リーグ全体の競争力が高まることが期待されます。
外国籍選手と特別枠の登録規定
Bプレミアは、外国籍選手の登録に関する規定を下記のように定めています。
・外国籍選手の登録数：1チームあたり最大3人まで登録可能。
・特別枠：「アジア特別枠選手」もしくは「日本国籍を取得した選手」を1人登録可能で、試合出場に制限はありません。
・U22枠の導入：若手育成を促進するため、ユースチーム所属のU22枠を設置し、クラブの育成努力を奨励します。
外国籍選手やアジア枠の設定により、国内外のタレントがBプレミアで活躍する場が広がり、国際色豊かなリーグの形成が見込まれます。
リーグ戦とポストシーズンの新レギュレーション
Bプレミアのレギュラーシーズンとポストシーズンのルールも新たに設けられました。
・リーグ戦試合数：現行のB1と同様、1シーズンあたり60試合が行われます。
・ポストシーズン進出：リーグ戦成績上位8チームが進出し、準々決勝と準決勝は2戦先勝方式で行われます。
・決勝戦：ホーム＆アウェーの3戦先勝方式を採用し、各クラブのブースターにホームでの応援機会が提供されます。
これにより、各チームが長期にわたって高いレベルでの競争を維持し、シーズン終盤の興奮がさらに高まることが期待されます。
まとめ
Bプレミアの発足は、日本バスケットボール界にとって大きな転換点です。
新しいドラフト制度、厳格なサラリーキャップ、外国籍選手枠の導入など、多くの新ルールが選手やクラブ、ブースターに与える影響は計り知れません。
この新カテゴリーの設立により、国内外からの注目が集まり、日本のバスケットボールがさらに発展していくことが期待されます。
当記事は以上となります。
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