2024年11月に発売が予定されている「ドラゴンクエスト3 そして伝説へ…」のHD-2D版では、従来の性別表記が廃止され、新たに「ルックスA」「ルックスB」という仕様が導入されることが発表されました。
この変更は、ゲーム業界において大きな議論を呼んでおり、イーロン・マスク氏もSNS上で「非常識だ」と批判しています。
当記事では、HD-2D版における変更点、これに対する批判や支持の声、そしてゲームリメイクの課題について深掘りします。
ドラクエ3リメイク版の変更点
ドラゴンクエスト3 HD-2D版では、性別表記が撤廃され、キャラクターの外見を「ルックスA」と「ルックスB」から選ぶ仕様に変更されました。
オリジナル版ではプレイヤーが主人公や仲間の性別を選べましたが、リメイク版ではこの選択肢が排除されています。
また、キャラクターの衣装にも変更が加えられ、露出度の高い衣装には肌色に近い下着が追加されるなど、欧米のコンプライアンスに配慮したデザインに改訂されています。
引用:ITmedia NEWS
イーロン・マスク氏の批判
この変更に対し、テスラCEOのイーロン・マスク氏は自身のエックスで「これは非常識だ(This is insane)」とコメントし、リメイクに対して批判的な意見を表明しました。
マスク氏は以前からポリティカル・コレクトネス(政治的正しさ)への過剰な配慮に対して批判的であり、今回の発言もその一環と見られています。
特に、オリジナルのゲームデザインや文化的な要素が削られることへの懸念が強調されています。
堀井雄二氏と鳥嶋和彦氏の対談
HD-2D版に対する議論は、ドラゴンクエストシリーズの生みの親である堀井雄二氏と元週刊少年ジャンプ編集長の鳥嶋和彦氏の対談でも取り上げられました。
堀井氏は「男女にして、いったい誰が文句を言うのか分からない」と述べ、性別表記の撤廃に疑問を呈しました。
また、鳥嶋氏は「全員が不快感を覚えないようにすることは不可能だ」とし、欧米のコンプライアンスに対する懸念を示しました。
ゲームリメイクにおける課題
ゲームのリメイクは、オリジナル版のファン層を満足させる一方で、新しい世代や市場に対応するための改変が必要とされる難しいプロセスです。
今回のドラゴンクエスト3 HD-2D版のように、現代の社会的な価値観や規制に配慮した変更が行われることが多く、これに対して賛否両論が巻き起こります。
特に、オリジナル版のファンからは「過剰な配慮が作品の魅力を削いでいる」との声が上がる一方、新しい価値観を反映することの重要性を支持する意見もあります。
ドラクエファンの反応
ドラゴンクエスト3 HD-2D版に対するファンの反応は二分されています。
性別撤廃や衣装の変更について、「現代の価値観に適応した良い変更だ」と支持する意見がある一方、「オリジナルのままの方が良かった」という従来のファンからの批判も少なくありません。
特に、ゲームのオリジナル要素を尊重してほしいという声は根強く、HD-2D版の変更がファンの期待に応えられるかどうかが今後の焦点となります。
まとめ
ドラゴンクエスト3 HD-2D版における性別撤廃とその他の変更点は、現代のゲーム業界におけるリメイク作品のあり方を考える上で重要なケーススタディとなっています。
イーロン・マスク氏の批判や堀井雄二氏の意見からもわかるように、リメイクにおけるオリジナル性の保持と現代的な価値観への対応は、極めてデリケートな問題です。
HD-2D版の成功は、こうしたバランスをどれだけうまく取ることができるかにかかっていると言えるでしょう。
当記事は以上となります。
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