VTuberグループ「にじさんじ」を運営するANYCOLORは、2023年11月1日から2024年10月31日までの1年間、誹謗中傷や荒らし行為に対する具体的な対策を進めてきました。
その結果、対応件数は前年度よりも増加し、124件に達しました。
また、YouTube上での荒らし行為に対する発信者情報開示請求や損害賠償請求にも成功するなど、オンライン上のハラスメント問題への対応が進展しています。
当記事では、ANYCOLORの具体的な対策と成功事例について掘り下げます。
誹謗中傷・荒らし行為への対策
ANYCOLORは、「にじさんじ」のメンバーがオンラインで安全に活動できるよう、誹謗中傷や荒らし行為に対して法的措置を強化しています。
過去1年間の間に、名誉毀損やプライバシー侵害、殺害予告、ストーカー行為、わいせつ目的での著作権侵害といった多岐にわたるケースに対応し、計124件の対応を行いました。
前年と比較して44件の増加が見られ、対策の強化が必要であることが浮き彫りになっています。
引用:INSIDE
成功した損害賠償請求の事例
特に注目すべきは、YouTubeチャンネルでの荒らし行為を行う人物に対し、発信者情報開示請求に成功し、その後の損害賠償請求も実施できた事例です。
この他にも、匿名掲示板での誹謗中傷やSNS上での著作権侵害行為に対しても法的措置が取られています。
これらの成功事例は、法的措置が有効であることを示し、今後の対策の一環として継続される予定です。
被害者保護のための司法の変化
近年、司法の方針が変化し、誹謗中傷に関する法的対応が被害者側に有利になる傾向が見られます。
これまでは違法行為と見なされにくかった荒らし行為も、ANYCOLORの対応により安定して法的請求が認められるようになってきており、誹謗中傷対策がさらに強化されることが期待されています。
また、ANYCOLORは「加害者に自らの言動の責任を取っていただく唯一の手段が法的責任の追及である」とし、今後も毅然とした態度で対応を続けていく意思を示しています。
まとめ
ANYCOLORが行っている誹謗中傷への対策は、VTuberコミュニティ全体の安全を守るための重要な取り組みです。
1年間で124件に及ぶ対応や成功した損害賠償請求の事例は、今後の誹謗中傷対策においても大きな前進となるでしょう。
インターネット上の誹謗中傷は深刻な問題ですが、法的措置を通じた対応がさらに拡充され、健全なオンライン環境の維持に寄与していくことが期待されます。
当記事は以上となります。
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