霧の街のポリフォニー

活動①

霧の街のポリフォニー

2021年9月─2022年3月

「霧の街のポリフォニー」は、都市開発により変容してゆく地域の記憶を言葉や映像ではなく、身体や環境に働きかけ想起する方法を探る試みです。地域の人々がかつて暮らした空き地の中心に時間の穴としてのVOIDを設営するプロジェクト「Erehwon in 東九条─Voice ofVoid」を行います。このVOIDは特殊な遮音効果により音の風景の中に「沈黙・空虚」の時間を挿入する装置となります。そうして、この沈黙の装置の中では潜在する複数のノイズ・多声=「耳の心」が想起されてゆくことになります。また「点音再訪」では、2018年にサウンド・アーティストの鈴木昭男により実施された「点音」プロジェクトを新たなアーティストと共に再訪し変化しつつある街のありようを捉えてゆきます。また、これらの活動をもとに記録冊子を制作します。

セミナー

「再生の場─ラウドアーカイブス」

日時|10月15日(金)13:30-15:00
会場|京都市立芸術大学
講師|荒木優光(アーティスト/サウンドデザイナー)

フィールドワーク

点音おとだて再訪①」

日時|10月24日(日)13:30-16:00
会場|東九条地域周辺[屋外]
講師|荒木優光(アーティスト/サウンドデザイナー)
 小松千倫(美術家/音楽家/DJ)

荒木優光

アーティスト、サウンドデザイナー。シアターピースやインスタレーションなど多岐にわたる作品を発表する。主な公演に「Public Address - Sound of place」(2021、Kunsten Festival des arts)、「ラウドアーカイブス」(SCOOL、2020)など。個展に「わたしとゾンビ」(京都市京セラ美術館ザ・トライアングル、京都、2020)。

小松千倫

美術家、音楽家、DJ。主な展覧会に『Bee Wee』(TALION GALLERY、東京、2020) 、『Silent Category 沈黙のカテゴリー』(CCO、大阪、2021)など。主な公演にイシャム・ベラダ『Présage』(横浜トリエンナーレ2020、横浜、2019)、PUGMENT 『Purple Plant 』(東京都現代美術館、2019)など。

フィールドワーク

点音おとだて再訪②」

日時|11月28日(日)13:00–16:00
会場|東九条地域周辺〔屋外〕
出演|ガブリエ・バロンタン(アーティスト)

ガブリエ・バロンタン

1991年フランス・グラース生まれ。制作活動はパフォーマンス、インスタレーション、ビデオ、サウンドなど、幅広い分野に渡る。その中で主要なテーマは肉体と言葉、身体と環境、自と他を結びつける「声」である。主な展覧会に「表裏へのバイパス」(藤井大丸ブラックストレージ、京都、2021)。「Chorós」(Baléapop#10、フランス、2019)。「PARTITION–パーティション」(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA、京都、2018)など。

ワークショップ

「闇のレッスン2─暗闇の中で鏡を見る」

日時|12月3日(金)13:30–15:00
会場|京都市立芸術大学
講師|杉山雅之(美術家)

杉山雅之

1980年代より市中の空き地や寺社、廃校となった学校などで、立体構造物による表現を試みる。最近ではオーストラリアでの野外彫刻展「Sculpture by the Sea」に出展し、日光写真を使ったワークショップも行う。1960年生まれ。 「Still/Moving」(京都、2015)、「犬と歩行視 part 1」(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA、京都、2013)

セミナー

「キコエナイ ヲ キク」

日時|12月10日(金)13:30–15:00
会場|京都市立芸術大学
講師|倉智敬子(美術家)

こちらのセミナーは中止となりました。

倉智敬子

平面・オブジェ・インスタレーションを駆使しナラティブな場の可能性を探求する。主な展覧会に、「PARASOPHIA:京都国際現代芸術祭」(京都、2015) 、「Chatter Box:ヒトの鳴き声」(MATSUO MEGUMI + VOICE GALLERY、京都、2012)、「NOWHERE/Vale of Paradise」(サンチアゴ・チリ、2006)、「Devices of Memory」(The Urban Institute for Contemporary Arts、アメリカ、2006)、「L to R: Dictionary/Constellation to Mother Tongue」(Museum of Art, Munson Williams Proctor Institute、アメリカ、1999)、「Mother Tongue」(Hewlett Gallery at CarnegieーMellon University、アメリカ、1998)など。 京都市立芸術大学大学院美術修士課程修了、コロンビア大学大学院美術修士課程修了。

セミナー

「EREHWON〜いまここにありどこにもない場所」

日時|12月17日(金)13:30–15:00
会場|京都市立芸術大学
講師|髙橋悟(美術家/京都市立芸術大学美術学部教授)

髙橋悟

(美術家/京都市立芸術大学美術学部」教授)「生存の技法」という視点からアートを捉え直し、領域横断的な制作や研究プロジェクトを国内外の機関で展開してきた。主な展覧会に「PARASOPHIA京都国際現代芸術祭2015」(京都市美術館)「生存のエシックス」(京都国立近代美術館)、「横浜トリエンナーレ2014」(横浜美術館)など。