活動①〔プロジェクト〕〔セミナー〕
霧の街のクロノトープ
2020年9月 – 2021年3月(全3回)
クロノトープとは場所の記憶を引き出す装置を指します。本活動では、作年度におけるフィールドワークやテストを踏まえて、中谷芙二子氏の霧の彫刻プロジェクトをパフォーマンスグループのダムタイプの高谷史郎氏の協力を得て進めてゆきます。化学薬品でなく「純粋な水」による自然な霧を発生させることで、かつての共同体の記憶を想起させる野外舞台が生みだされてゆきます。
講師
中谷芙二子(美術家)
高谷史郎(アーティスト)
平倉圭(芸術学/横浜国立大学准教授)
中井悠(音楽その他/京都市立芸術大学講師)
人長果月(美術家/京都市立芸術大学特任准教授)
活動②〔セミナー〕〔ワークショップ〕
メディア・エコロジー
2020年8月 – 2021年3月(全4回)
ソーシャルディスタンスの要請は、私たちにテレワーク、オンライン授業などの普及を加速化しました。一方で、これまで当たり前に存在していた身体的な移動や、空間を共にすることの意味を捉え直す機会にもなっています。メディア・エコロジー編では、オンラインでのコトバや画像を介した情報の交換ではなく、そこから抜け落ちる、環境や身体の感覚を重視した仮想の空間での実験からスタートします。受講生と共同でマインクラフトで霧の街を作るなどの目標を立て、情報社会における地域の記憶の伝え方、別の記録の残し方について考えてゆきます。
講師
山本麻紀子(美術家)
砂山太一(建築家/美術研究/京都市立芸術大学美術学部准教授)
水無瀬翔(美術家/本事業特任研究員)
活動③〔セミナー〕〔ワークショップ〕
新たなシャドウ・ワーク ~資本とエコロジー:労働・環境・アート
2020年8月 – 2021年3月(全4回)
今回の新型コロナウィルスは、今までばらばらに見えていた、医療・福祉やゴミの回収やスーパーの店員などエッセンシャルワークや社会のインフラとしての労働というくくりで可視化させることになりました。「新たなシャドウ・ワーク」では、コロナ以後の世界における労働や価値と流通について共に考える場を提供します。エクササイズとして、芸術大学のゴミ捨て場のあり方を考えるところから始め、「ゴミ、芸術、労働」の新しい価値の循環システムの提案へと展開してゆきます。
講師
矢津吉隆(美術家/kumagusuku代表/副産物産店)
熊野陽平(美術家/本事業プログラムコーディネーター)
山田毅(美術家/副産物産店/本事業プログラムコーディネーター)