活動レポート

CASE-2「彼女について知っている二、三の事」

テーマ 環境:「聞くこと~暮らしの生態系」

テーマ ケア:「物語ること~アルバムに貼られていないスナップショット」

前編「アナログ制音のグループワーク」
後編「招聘講師がガイドするフィールドツアー」

開催日時:2023年9月23日(土)

場所:京都市立芸術大学F棟 構想設計プロジェクトルーム、京都市下京区塩小路通り北の開発予定地の周辺

講師:倉智敬子(美術家)
小松千倫(美術家/音楽家/DJ)
清水チナツ(インディペンデント・キュレーター/PUMPQUAKES)
髙橋悟(美術家/本プログラムディレクター/京都市立芸術大学教授)
田中功起(アーティスト)
長崎由幹(映像技術者/PUMPQUAKES)
山本麻紀子(アーティスト/京都市立芸術大学⾮常勤講師)

「転移」とは精神分析において治療者と患者との間で生まれる想像的関係を指します。今回のワー クショップでは、この「転移」をキーワードにしながら、教室や地域に加え、パブリックとプライベート が交差する場、場違いな発話と行為など、複数の行為者が離接的に呼応していく実験を行いまし た。それは改めて「聞く」という行為を仮説的に「定位させる=物語る方法」を模索する心理地理学 的な試みです。身体と心理の両側面からのアプローチの目的は、個人の身体=領土という視点を導 入することにあります。地球表面の大地が地図で区画割にされ、管理された土地、領土となる関係 と人間の身体が所有される(自己や他者に)ことを重ねながら歩いてみることが出来るのか?

グループ1

ガイド:PUMPQUAKES
「メキシコの路上版画と共に」

グループ2

ガイド:田中功起
「マニフェスト」

グループ3

ガイド:山本麻紀子
「生まれた場所・育った場所」

受講生は以上3つのグループに分かれてツアーに参加します。本来ガイドは地元の知識を持つ人が役割を担います。しかし、今回は敢えて地元になじみのない方、少しは知っている方、現場でプロジェクトをしている 方、というようにグラデーションを持った講師が事前に準備したインストラクションやモノを通じて受講生と共に現場での参与観察を行なっていきます。